ジリリリリリリ




今日もうるさい目覚ましが鳴り響く


寒い朝…

布団からでてそれを止めにいくのに

一苦労だ





「はぁ、また学校か…」



こんなこと言ってるけど実は楽しみだったりする


私は制服に着替えて1階に下りると

お母さんがいた



「お母さん…おはよー」




「苺奈。早くご飯食べなさい!綾汰がきてるよ」


「え!?じゃおにぎり持って食べるね」



私はおにぎりを持って家を出た


すると前には綾汰が待っていた



「たっく…人がきた時に起きてろ」


「ご、ごめん…」


ちょっと綾汰は怒ってたみたい

いやちょっとどころじゃない

とても…



私たちは歩き出した





「まぁ、別謝らんくていいけど…
その代わり、ジュースおごれ」

「え!?嫌だ!」


おごるのは無理だよ

金欠なんだし…


「お前なこんな寒い中またせてさ
悪いと思わないの?」


出たよ…上から目線の言い方


「うん…悪いと思うんだけどそれは…
ねぇ…?」


「じゃぁ、弁当で良いから作ってきて?料理得意だろ?苺奈」


あ、それだよ。それ

弁当作ってこればいいんだ!


「うん!とっておきの弁当作るね♪」



「マズイの食わしたら殴るからな」


「え…やめて」


「嘘に決まってるだろ!w」


そう言って笑いだす綾汰


私は膨れっ面で「バカ」って言った




「ふふっ(笑)可愛い…」




「ん?なんて?言った」


綾汰が何か呟いたような気がして

聞き返した



でも目を逸らして「何でもない」と

言って歩く速度を上げた




「ちょっ、待ってよ!」




私は先に行ってしまった綾汰に

追いつくように走った