「よか・・・った。」

「拓磨!たく・・・ま!」

その後、拓磨は苦痛そうに顔を歪めた。

その瞬間

「あ・・りがと・・・う。」


そう言って、拓磨は私の大好きなの笑顔を見せてくれた。

周りにはギャラリーがいたけど

私は気にせずに泣き叫んだ。

拓磨は目をつぶっていた。


その後はよくわからなくて

救急車がきて、私も拓磨も運ばれて

「拓磨!拓磨!」

って叫んでるのに、返事がこないのが怖くて

拓磨がどこかにいっちゃうんじゃないかって

怖くて怖くて

ひとりで泣いて泣いて

気づけば私は目を閉じていた。