『さっさと学校戻ってこいよ。まだ午後授業あるんだからよ』
「わかってるって。行くから。じゃあな」
まだ何か言いかけている奏の声を遮って、俺は強引に電話を切った。
………心配してくれてサンキューな。
「ふぅ……」
深い深呼吸をして、空を見上げる…
空ってこんなに青かったんだっけか。
こんなに真面目にじっくり空を見上げたのは生まれて初めてかもしれない。
あぁ……もうこの世にさよならだ。
何もかも忘れてやる。
10秒カウントしたらこの橋から飛び降りよう。
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