ポケットには妖精

「【大丈夫だよ。軽くなって気に入ってる。成沢君と仲良くね】って返事して」

うわぁ、すんごい不満気な顔。
自分ながら可愛くない。

「返信っ!」
これ以上ない!ってくらい強気に出て言うと、クミンは頬をふくらませメールを返信し、私に画面を確認させてから送信。

よしよし。

「あーおもしろくないぃ。呪いとかタタリとか得意ジャンルなのにー」

だろうね。
あれ?妖精なんだよね。
そのジャンルは違う気がする。
やっぱり妖精じゃないでしょう。

でもね
自分の非を認めないタイプの、片岡さんが謝ってくれて嬉しいよ。

すごく嬉しい。

明日も学校頑張ろう。

そして
明日こそ

身体が元に戻ってますように。

そんな事を思いながら
鏡に向かって髪の毛を触るクミンを見ていた。

青リンゴのヘアワックス。

宝物が増えた。