ポケットには妖精

「私が悪いの。私のせいで春菜ちゃんが」
急に思い出したように由実ちゃんが半泣きになる。

「違うよ。私が勝手にやった事だから」

いやクミンがやった事でしょう。
ジロリと制服のポケットの邪悪な妖精をにらむと、知らん顔をする。

いや
かわいくないわー!

「絶対気にしないでね。髪の毛も軽くなってよかったよ」

由実ちゃんを慰めて落ち着かせ、皆に任せて先に帰ってもらい、私は後片付けをする。

手伝ってくれるって言われたけど
なんだか

ひとりになりたかった。