ポケットには妖精

地味でイケてない私だけれど
気持ちは乙女なので
長い髪が好きでずっと伸ばしていた。

たとえそれが
三つ編みでも
ひとつ縛りでも
地味な髪形だけれど、自分の髪が大好きで、トリートメントをしたり、マッサージをしたり、色んなシャンプーを楽しんだり、肩甲骨の下辺りまで伸びた髪。

大好きな髪だったけど
今日でお別れか?

どんな髪にされるんだろう。
しかもあの片岡さんに。

他人事のように見ていると

あら?あれ?
また……目まいが……あまりの展開の早さに頭痛が……って


ぎゃーー!!やられた!!


私は
首にビニールを巻き椅子に座っていた。

目の前には片岡さんの鬼気迫る顔。
どうみても工作用の切れが悪そうなハサミを高く振りかざす。

ホラーだ。

って
クミン!!なんでこんな時戻すのよ!!