そしてクミンは
学校での一日を終わらせようとしている。

たとえそれが

授業中寝ていたとしても

怖い菅原君の背中をずっと追っていたとしても

パンを食べながら由実ちゃんと話をし
大股開きで笑っていても

私は胸ポケットの中で
なんとか無事終わろうとしている学校での一日に、感謝せねばならない。

成沢君に「英語のノート見せて」と言われ

「いやだ!」即答しても

片岡さんの足をひっかけようとしていても

なれなれしく
有南さんに話しかけたりしていても


そんな小さな事もあったけど

小さな事?
冗談じゃない?

自分勝手な事ばかりして

もう許さない!