朝起きると
身体が痛かった。

目覚まし時計のベルが鳴る。
そっと布団から手を出し、止めようとするのだけれど

あれ?
目覚ましどこ?
今何時?
起きなきゃ、起きな……景色が変。
妙に天井が高いし、ベッドが違う。

全てが大きく感じるよ。
目が悪くなった?

そして
目覚ましの音が鳴りやむ
止めたのは私じゃなくて



クミンだった。


「おはよう」

私のベッドで
私が身体を起こし
私がボサボサの頭で邪悪に笑っている。

それって?え?それは私だよ。
でも私は

私は

シルバニアのベッドの上

紫のサリーを着て

クミンになっていた。