ポケットには妖精

「そーゆ時は断ってね」

「はいはい」

返事だけだな。

眉間にシワを寄せ拓真を見ていると、女の子が立ち上がった気配を感じたので、私は慌ててレジに向かって歩く。

女の子は可愛い財布からお金を支払い、ニコリともせずに店を出て行った。

「こんな時間に女子高生がひとり?」
拓真も気にしてる。

「うん。たまに来るんだけど、なんとなく寂しそうな感じがして気になる」

「可愛い子だね」

シルバーのトレイで拓真の頭を叩き、女の子の席を片付けようと近寄ると


あ……携帯忘れてる。

ピンクの携帯がテーブルの上にのっていて


そして


携帯と共に


一緒に

嘘……。


そこには


クミンがいた!