「私は大丈夫だよ。菅原君が思うより弱くない」
言葉にすると
余計に強くなれる。
言霊。
私はそれを信じる。
自分を信じる。
自分で頑張る。
それもクミンとの約束。
ハッキリ言うと
菅原君は「……かもね」と静かに言った。
低くて心地よい声。
「春菜は強い」
「うん」
「強い子に栄誉をたたえて」
菅原君はポケットから小さな箱を取り出した。
「バイト代が入ったから、いつも美味しい弁当をありがとう」
目の前に差し出され
緊張して座り直し、そっと箱を開くと
可愛いシルバーのペンダントが入ってた。
厚みのあるコロンとしたシルバーが、クローバーの葉をイメージして四つのハートを描いている。
どこかのブランドなのだろうか
とっても愛らしくシルバーが綺麗に輝く。
「そんな。お弁当は私が勝手に作ってるだけで……」
「受け取って」
オキテ破りの菅原君は
そっと顔を寄せ
形の良い唇を私に重ねる。
「好きだよ」
軽く一度唇を離し
そう言ってからまた重ねて、深いキスを誘導。
私は身体を溶けさせて
甘いキスを受ける。
私も
菅原君が大好き。
クミン
きっと私は大丈夫。
頑張れるって心から思う。



