ポケットの中でクミンが『くるしー』と、声を出す。
ごめん。
私と菅原君につぶされてたね。
名残惜しくその腕から離れ
「時間だから、帰るね」って、うつむいて言う私。
恥ずかしくて
菅原君の顔が見れない。
「送ろうか?」
「大丈夫。近くのスーパー寄るから」
「気をつけて」
菅原君の手が伸び、私の頭をくしゃっと撫でる。
ちょうどいい手の置きどころらしい。
撫でられるたびに
私は頭から熱を出す。
「明日、お弁当作るからね」
「絶対忘れんなよ」
「忘れたらゴメンね」
そう言いながらも
絶対忘れないよ。自分のを忘れても、菅原君のは絶対作る。
「忘れたらキス100回ね。それでいいよ。俺はそっちの方が……」
「絶対忘れないから!」
力を込めて返事する。
冗談じゃない。
菅原君とキス100回なんて
3回目ぐらいで意識なくなるよ。
なんとかドアを開いて外に出て
ふらつく自分に気合を入れて歩き出す。
足元がガクガクしてる。
「こーゆーのおさぁ、日本じゃ『イキなセンベツ』って言うんでしょー」
いかにも
堂々と自慢気にクミンは言うけど
心臓に悪いって
思い出すたびに胸がキュンとして息が苦しくなる
キスしちゃった。
菅原君と
キスしちゃった。
「春菜嬉しいでしょー」
ポケットの中で自慢げに話す妖精を、裏返しにして私はスーパーへ向かった。
ごめん。
私と菅原君につぶされてたね。
名残惜しくその腕から離れ
「時間だから、帰るね」って、うつむいて言う私。
恥ずかしくて
菅原君の顔が見れない。
「送ろうか?」
「大丈夫。近くのスーパー寄るから」
「気をつけて」
菅原君の手が伸び、私の頭をくしゃっと撫でる。
ちょうどいい手の置きどころらしい。
撫でられるたびに
私は頭から熱を出す。
「明日、お弁当作るからね」
「絶対忘れんなよ」
「忘れたらゴメンね」
そう言いながらも
絶対忘れないよ。自分のを忘れても、菅原君のは絶対作る。
「忘れたらキス100回ね。それでいいよ。俺はそっちの方が……」
「絶対忘れないから!」
力を込めて返事する。
冗談じゃない。
菅原君とキス100回なんて
3回目ぐらいで意識なくなるよ。
なんとかドアを開いて外に出て
ふらつく自分に気合を入れて歩き出す。
足元がガクガクしてる。
「こーゆーのおさぁ、日本じゃ『イキなセンベツ』って言うんでしょー」
いかにも
堂々と自慢気にクミンは言うけど
心臓に悪いって
思い出すたびに胸がキュンとして息が苦しくなる
キスしちゃった。
菅原君と
キスしちゃった。
「春菜嬉しいでしょー」
ポケットの中で自慢げに話す妖精を、裏返しにして私はスーパーへ向かった。



