ポケットには妖精

気持ちをリラックスさせよう。
えーっと

「クミンは、いろんな国へ行ったの?」
なだめるように聞くと

「うん。いっぱい行った。春菜みたいなトロくて地味な子は初めて」
泣いていても嫌な事言うね。

「インドにお友達いっぱいいるの?」

「ナカマだよ。お友達じゃないモン。みんなイジワルする」
それは違うと思う
絶対クミンがみんなをいじめていて、それが跳ね返ってくるんでしょう。
なぜか確信してしまう。

「でもナカマ。会いたいよ」
結局は仲良くて恋しいんだ。

クミンが沢山並んでいて、それを売ってるなんて、想像すると怖い。

「帰りたい?」
そっと聞いたら

「うん。帰りたい」
ポツリとインドの妖精は答える。

そうか
ちょっとだけ寂しいけど。
あれ?でもどうやって帰るんだろ。

「どうやって帰るの?」

「プライベートジェット」

「はぁ?」

「もしくはファーストクラス」

堂々と言い切るクミン。

私はそれから
クミンの帰る計画を聞いた。