ポケットには妖精


空が高い。

季節は秋。私の大好きな季節。
ふと庭の景色に心を奪われる。

ピンク色したコスモスが朝から満開。
綺麗に咲いていると心も踊る。

私はもう一度家に入り
新聞紙と花切りハサミを持って、コスモスを指で挟む。

教室に飾ろう。
花は心を癒してくれる。

「学校!学校!」
クミンは飽きたように私を急かし
私は笑って歩き出す。


学校は歩いて15分の距離

住宅街を抜け
コンビニが見えてくると
同じクラスの友達の由実ちゃんが『春菜ちゃんおはよう』と、声をかけてくる。

由実ちゃんは
春のクラス替えから仲良くなった友達。

背は私と同じくらいで
肩までかかる髪がきれいな女の子。

とっても優しくて
おとなしい女の子。

でも
口の悪い他の人から言わせると
私と同じく
地味なタイプでイジられキャラらしい。

「私と一緒にいると、春菜ちゃんまでいじめられるから……」
そう言われて
由実ちゃんが私を避けてた所もあるけれど
私は由実ちゃんの優しさと
思いやりの深さを知ってるから

私は由実ちゃんを避けない。