お弁当の時間。
いつもの仲良し友達で机をくっつけて、それぞれ広げる。
でも
私の箸は進まない。
「食べないの?春菜ちゃん」
心配そうに由実ちゃんが声かける。
朝
菅原君の背中を大きく叩き
皆を驚かせて、これからツーショットで話すのもバレているので、私を心配する空気が広がっている。
「お茶だけでも飲んでったら?」
「大丈夫?」
などと
心配されるとされるほど
緊張が高まり食欲が落ちる。
別に
告白とかじゃないし
話をするだけなのに……自分の心に言い聞かせて落ち着こうとしていると
「拓真ー。食べないのか?」
男子の声がして
チラ見すると
「いらねー」
菅原君はそう言って、だるそうに席を立ち教室を出て行った。
もう行っちゃったの?
お弁当食べてないし。
ボーっと見送っていると
「城田。拓真に何言う?髪を切られて怒ってる?」って、教室の端から誰かに言われて目が覚める。
「拓真に説教か?あまりいじめるなよー」
男子の声が聞こえ
その内容に焦ってしまう。
なんで私がいじめるの?
やっぱり朝の様子が目立っていたのか
教室中の目線を浴びて
どうしていいのか
わからなくなっていると
隣のクラスの
妙に盛り上がっている声が響いてきた。
それは
怒涛の盛り上がりで
拍手と叫び声と足踏みとブーイングが聞こえる。
ワケのわからない騒ぎに気を取られ、誰もがソワソワしてると隣のクラスの女子2人が教室の扉を開く。
「ちょ!うちのクラス大変!」
その子達は大興奮で、真っ赤な顔のハイテンション。
何が起こったのか注目していると。



