そのまま私の身体で授業を受けていたけれど、思った通りクミンは飽きてしまったのか、4時間目の最初から私は自分の身体に戻った。
ありがたい。
妖精はお昼寝の時間かな?
ブレザーのポケットの中に目をやると……いない。
どこへ行った?
冷や汗タラり。
どこ?
どこに行ったのクミン?
今度は何をやらかすの?
キョロキョロして
後ろなど見ていると、菅原君と目が合った。
ドキッ!
表情を引き締めて
目をそらそうとしていたら、菅原君は消しゴムを飛ばす。
それは綺麗に流線型を描き
私の席にナイスイン。
先生が黒板に書き込んでる隙、コソコソと飛んできた消しゴムを見ると
【食べ終わったら音楽室へ】
メッセージが書いてあった。
こんな小さな消しゴムに
大きな身体で小さな字を書いてくれた。
微笑んでしまう。
菅原君の消しゴム
菅原君の書いた字。
左手でそっと包み
菅原君を感じてしまう。
返したくないな。
あ、それより。
お弁当終わったら音楽室だ。
一気に緊張が上がってきて
変な汗が出てきそう
頑張ろう。
どこで何をやってるかわからないけれど
その瞬間。
インドの妖精が戻って来て
ブチ壊しになりませんように。
あぁ早く戻って来てよクミン。
戻らないなら
菅原君との話が終わってから戻ってきてほしい。
切実なる願い。



