……ん……? て、ことは……。 あたしは信じがたい思いで、 “年の差カップル”だと思っていた彼氏の方を見やる。 「聞いてよぉ、トコ~……郁生ったらヒドイのよ~~」 「はいはい。トーコさんに助け求めないの。 ───自分の実家の降り口間違えてる人に、同情の余地なし」 べそべそプリプリするおねーちゃんをたしなめてる、この背の高い青年は……、 「えっ………え~~~っっ、郁生くん????」 ───思わず叫んでしまったあたしの声が、駅前に響き渡ったのは、言うまでもない……。