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それから、1時間ちょっとを過ぎた現在、
───あたしは、郁生くんと一緒に城址公園に来ていた。
今日は天気は良いものの、花冷えのする肌寒い気候だった。
寒さからなのか……これからのことを考えてなのか、少し身震いする。
「トーコさん、……ほんとにいいの?」
「ごめん、付き合わせて……」
「それは気にしなくていいんだけど───」
───夢の話を告白した後……あたしは一つ、郁生くんに甘えることにした。
『もう一度、城址公園について来て欲しい』と……
勿論、郁生くんは反対した。
話していた時のあたしの様子、あたしの体調───反対するのは、最もだった。
でも………
もう一度あそこに行ったら、何か分かるんじゃないか、
出来れば『あぁ、夢だったんだ』と安心したい……なんて思いも、少なからずあり。

