「それが駄目なら、あたし自身が未桜ちゃんと会ったりご飯食べたりしてるのおかしいじゃない?
……彼女と仲良くなる前はさ、確かに“郁生くんの彼女”だって思ってたし、郁生くんに電話掛かってきただけでも気になってたけど……」
海へ行った日のことを思い出して、なんだか懐かしささえ感じる。
あの後……前世の想いが還ってきてすれ違ったり、あたしが家を出たり、
辛い記憶を思い出して郁生くんを傷つけてしまったり、
いろいろなことがあったけど───……
「あたしは……郁生くんが“一緒にいよう”って言ってくれて……
それがどんなに重い決断で、強い気持ちか解ってるつもり。
だから───」
あたしは穏やかな微笑みを大好きな人に向け、その腕にきゅっとくっついた。
「だから、そういう不安とかヤキモチとか全然ないよ」

