「郁生くん……」
今まであまり話題にしたことがなかった年齢差を、郁生くんがこんなふうに気にしてたなんて……
あたし、年の差あんまり感じてなかった……てか、むしろ、あたしの方が5歳も上なのに、頼ってばっかりだし。
「はー……まぁいっかー。
───ごめんね、やっぱり単なるヤキモチだよね。
ゆーじんさんが羨ましいんだ、結局。
この前の見たから……それもあって、さ」
「えっと───それ、ヤキモチ妬くようなことじゃ、なかった……よ?」
「………え?」
顔を上げた郁生くんと目が合って。
『どういうこと?』と言わんばかりに、これまた可愛いくぱちくりと瞬きするから、
思わずぎゅっとしたくなるような衝動に駆られる。
「郁生くんが気にしてるの、駅でのことでしょう?
あの日……郁生くんがいるの、分かってて、わざと…って……。
ホント、悪ふざけにも程がある」

