逢いたい~桜に還る想い~


母親は買い物袋からガサガサと色々取り出し、忙しなく冷蔵庫に詰めながら、

「私もお茶しよっかな。

郁、チーズあんこ、食べてみた??」


「あぁ……うん。意外な美味しさ」


「でしょー。それ外せないのよねー!」


「ばーちゃん、どれ食べる?」


「何残ってんの? ……あ、チーズあんこあるね、それで!

───えーと、柊子は今夜バイト??」


「……ううん。───あ、でも来月のシフト表出るから、取りに行ってくる」


「あ、そう。じゃ今日は全員か。柊子、後でカレー作るの手伝って」


怒涛の如く話し続けていた母親は、「たい焼き温めといてー」と洗濯物を持って洗面所に消え、

「リンゴはサラダにしようかなー」と言いながら、あっという間に戻ってきた。



その後母親も交えてお茶して、そのまま夕飯作りの手伝いをしていたあたしは、

気になりつつも、勿論親の帰ってきたこの家で、さっきの続きを話すような機会はなく………