「────!!」
唇を離したあたしの目に飛び込んできたのは、
……目を丸くして固まる彼。
そんな仕草にさえ、愛しさが込み上げる。
「───『輪廻の縁を断ち切りたい』だなんて、悲しいこと言わないで………
あたしは───どんなに辛くたって、どんな運命だって、何度でも“あなた”に逢いたい。
郁生くん……一緒に、生きて」
「トーコさん………」
あたしを呼ぶ郁生くんの声に、頭の中が真っ白になりそうな緊張が走る。
決めたことの重さ。
解ってる。
でも、“離せない”のは、あたしも同じ。
…………後悔はしない。

