………あんなこと、言うつもりじゃなかった。
しかも、最期の時土壇場で真を一人で死なせた私に、責める資格なんてないのに……
でも────……
あの辛い日々の中で『真に愛されていた』ってことだけが、たった一つの救いだったのに。
澪の生きる意味だったのに。
それさえも違っていたとしたら、
記憶に押し潰されて、もう正気でなんていられない………
「でも………」
だからあたしは、記憶を思い出せずにいたの?
探していた
逢いたかった
苦しい
───忘れたい
あれは、───初めて泉の桜を見た時に感じた想いの欠片は、
唯一信じていた愛を失った澪の叫び……?
「わからない……もう、わかりたくない………」
弱く惨めなあたしは、泣きながら繰り返し呟いていた………

