逢いたい~桜に還る想い~


緑道公園の中に入り、木陰の下の散歩道をさらに下り方向へ行くと、

木製の大きな遊具や、ローラーすべり台のある区画に着いた。


───そのすべり台脇の木陰のベンチに、

日傘を差して、赤ちゃんを抱っこした女の人が座っていた。


その人はあたし達の姿を見つけると、ゆっくり立ち上がって、こちらにやってきた。


え……この女性(ヒト)が、先生っ?


あたしは思わず見とれてしまい、
はっと気がついて、慌てて会釈した。



「ユウく………本間、くん……久しぶり」


ベージュのクロッシェから覗いた綺麗な瞳は、一瞬細まり───懐かしさに揺れた、そんな気がした。


一児の母親とは思えないほど華奢で、ふわふわの砂糖菓子みたいな、優しげで可愛らしい女性(ヒト)。