─────…………
「お花だけで、良かったの?」
日曜日、雄仁の地元駅からバスに揺られ、
あたしは雄仁が手にしたミニ向日葵をあしらった可愛らしい花束を見て言った。
「出産祝いっていえばさ、赤ちゃん服とかおもちゃとか、お花でもプリザーブドフラワーとかあげない?」
「なんだ? そのプリ…なんとかっての」
「プリザーブドフラワー。
枯れないように作られたお花で、プレゼントに最適っていうじゃない」
「そんなん、残っちゃうだろ」
「お祝いだから、記念に残るものあげるでしょ、フツー?」
「これで、いいんだよ」
そう言って笑う雄仁を不思議に思いながら、
『まあ、元々おかしなヤツだから』と、それ以上は気にしなかった。

