今も何事もないように、学食の豚汁片手に、共通で受けている普遍授業の試験内容について話している。
「………おーい、聞いてんの?」
あたしを覗き込みながら、手をひらひらさせてきた。
「………あたしも、豚汁飲みたくなった。買ってくる」
「おう、了解」
………その優しさに甘えている、あたし。
雄仁、未桜さん───そして、瑤子ちゃん。
事情を知り、あたしの傷みを解ってくれて、
あたしを気遣ってくれるこの3人が、今のあたしの救いだった。
あたしの想いは………始まってしまってはいけなかったこの恋は。
この手で、無かったものにして、
忘れていくしか、元々他に道はないのだから………

