「なんで、地元? なんで、あたし?」 「まあ、いいじゃん」 「何しに行くの?」 「……俺の、高校の先生のとこへお祝いに」 「お祝い? なんの?」 「出産祝い。今、育休中なんだってさ。 生まれたのは、女の子だっつーから、花でも買ってくかな」 ……気晴らしに誘って、あたしを元気づけようとしてんだろうか。 「赤ちゃんって、可愛いよね。女の子かぁ……いいなあ。 ───分かった、楽しみにしてる」 そこで、ちょうど雄仁が注文したホットコーヒーが運ばれてきた。