そして、 「………幻……?」 と、かすれたような声が、ぽとり、と落ちた。 「幻じゃない……」 私はゆっくりと近づき、恐る恐る真の頬に触れた。 ………私の記憶より、随分と痩せてしまった真の頬が、ぴくりと揺れる。 「───ずっと……逢いたかっ……!」 ………どんな言葉でも語り尽くせない、四年の歳月に降り積もったこの想い。 それは、ただただ嗚咽になってこぼれる。 そんな私を、真があの時のように引き寄せ、 言葉にする代わりに───私達は、口づけを交わした……