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………真っ暗なあたしの部屋には、デジタル時計と手にしたケータイだけが、ボーッと光り……。
もう12時はとっくに回っていて、皆……郁生くんも、寝静まったせいだろうか、
物音も、人の気配も全くせず、
ベッドの上で、転がって体勢を変えるあたしの衣擦れの音が、
やけに大きく響いた。
「───……真は……郁生くんは、きっとあたしを恨んでる……」
レースのカーテン越しに光る月を見ながら、
あたしは呟いた。
「そして、後悔してる……。
私達の想いが、母上を……全てを壊した。
───それなのに……」
今夜の月は明るく、冷たく輝き……“あたし”の罪を暴く。

