逢いたい~桜に還る想い~


………色々なことがありすぎて。


でも───身体を支配しているのは、哀しさと……なんとも言えない虚しさだけ。


昨日から、今日にかけて起こった出来事の、様々なシーンが蘇り……


その中に、懐かしい記憶も入り混じった。



あの夢は……夢じゃなかったの。



なぜ“あたし”が
血だらけだったのかも、

なんで、小刀を握り締めて
泣いていたのかも、

何に謝っていたのかも、

桜に誓った約束のことも、

私達が犯した“罪”も、

───傍らで冷たくなった
愛しいあなたのことも、



全部……全部、

思い出した…………





多分郁生くんも、思い出しているんじゃないかと思う。


でも……郁生くんは知らないフリをした。


あたしが記憶を取り戻したと分かっていて、

───それでも、
泣いているあたしを見て、

以前のような温もりはくれなかった。


郁生くんから感じるのは、
………拒絶。


どうして………“真”………