逢いたい~桜に還る想い~


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………ヤバイ……どーしよ……見られた……


あたしは、まだ真っ赤であろう、火照ったほっぺに手を当てた。


あれ、……反則!


郁生くんのバカ!!


頬を挟まれた瞬間───ボッ!と顔に火がついたのが分かった。


恥ずかしさと、恋しい気持ちと……昨日の瑤子ちゃんとの会話と……


色々なものが混ざって半泣きになりそうなのを、辛うじて堪えたけど。


マズイ………さっきの郁生くんの、少し驚いたような瞳。


絶対バレたに違いない。




「………トーコさーん……待ってって………」



後ろから、郁生くんの追いかけてくる声が聞こえる。


当然「待って」と言われたからって、足を止められない。


「ねー……トーコさーん」


「───瑤子ちゃんに! ……怒られたの!」


「えー?」


あたしは───とっさに、嘘をついた。