「────はぁっ!? 聞いてないけど!? そんな話っっっ!」
母親の大声で、脳内トリップから引き戻される。
「当たり前じゃな~い、今初めてしたんだもーん」
あんぐりと口を開けている母親を尻目に、
おねーちゃんがパクパクとクッキーを頬張る。
「話してなかったのかよ……ばーちゃん、かわいそ……」
郁生くんの呆れ顔に、「てへぺろv」っとするおねーちゃん。
「何? ───何、やらかしたの??」
そう聞くと、ココねーちゃんから、
「4月から、郁生よろしくねぇ!」
と、あっけらかんとした返事が返ってきた。
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