瞬間────瞳と瞳が、ぶつかった。



「俺も…………」


「え?」



「俺も………ずっと、…………謝りたかった……」



話が見えなくて、目を白黒させていると、



「……辛い思い、させてごめんね……

……トーコさんは、さ……そのままのトーコさんでいてよ」




────………え……




もっかい、ポンポンッと頭に優しい感触。


そして、ふんわり微笑うと、

「じゃあね」とマグカップを持ち、郁生くんは2階へと上がっていった。




後には……疑問符だらけのあたしが、取り残された…………