「思ったより、思い出、なかったね」

「そうだね」

双子は大人になっている。

「死にたい?」

不意に、りゅーこが聞いた。

「えー?りゅーこがいるのに?」

りゅーとが笑った。

「私も、りゅーとが居れば、生きてる」

りゅーこも笑った。

「なーんにもなくなっちゃったね」

ポツリとりゅーとが呟いた。

「そだね」

りゅーこもポツリと呟いた。

「あっとゆーまだったねぇ・・・・」

「そうだねぇ・・・・」

しばらくの沈黙が続く。

「ふぁ~・・・・星が綺麗~!」

りゅーこがいった。

「ホントだ!綺麗~!」

りゅーとも言った。