前を向くとメデューサが八百屋で買い物してる。


右には川で丁寧に豆を洗っているお爺さん。


八百屋の隣の肉屋では紫色の肉を鬼が売っている。



とんだ和洋折衷だ。






建物はというと木造でもコンクリートでもない何か見たことのない無機質な材料でできている。







これをミステリーと呼んでいいのか。


これをミステリーと読んでいいのかは君に任せよう。



果たしてノックスの十戒やヴァン・ダインの二十則は守られるだろうか?



僕の迷いこんだ世界はファンタジーなのかミステリーなのか



「ミステリーがいいなぁ」





もしもミステリーだとしたら

死人がでない限り短編もの


そう決まっている。






これが小説だとしたら、だが。







その判断も君に任せよう。






僕はゆっくり前に進んだ。