翌日。予想通り、雨が降っていた。
授業が終わり、私は部室に向かっていた。
「優ちゃん。」
後ろから声をかけられたが、さすがに二日連続という事もあって、驚きはしなかった。
「何?」
「呼んでみただけ。」
笑いながら愛さんが言う。いつもの愛さんだった。まるで昨日の事がなかったような、屈託のない笑顔だった。
なのに、私は何故か複雑な気分だった。