「飯尾さん、入ってみない?」
と、先生の声。
「これなら、かなりの戦力になりそうだしね。」
「戦力…?」
「夏の『ハイスクイズ』に出場できるかもしれないって事。」
「ハイスクイズ?」
「あれ、知らない?毎年クイズで日本一の高校を決める大会よ。私達もこれに出ようとしてるんだけど…。」
先生の表情が曇った。なんとなく、この後に続く言葉は予想できていた。