慧さんは、私と愛さんをかばってくれているのだ。
最初に自分を攻撃の的にする事で、少しでも時間を稼いでくれているのだ。
私はそんな慧さんを傷つける事が、許せなかった。私は慧さんの方へ走りだした。
「覚悟しなさい、OA-K!」
C-Jがハサミを閉じようとする。私はそこに滑り込んだ。
「ぐはぁっ!」
私の体に、今までに感じた事のない痛みが走る。
「優!?」
「慧さんは…私が守る!」