「二十年前、私は彼を造った。戦闘用アンドロイドのテスト機としてな…。
『…私が見えるか?』
『…誰ですか…?』
『私はヴァリエル。』
『ヴァリエル…。私は?』
『お前は戦闘用アンドロイド、Chaos-Jack。コードネームはC-Jだ。』
『戦闘用…。』
『近頃、何者かがこの星を襲撃し、壊滅的な被害を与えた。これまではこの星の防衛は完璧なものだとされていたが、その何者かは簡単にそれをかいくぐり、襲撃したのだ。そこで政府は、アンドロイドによる防衛政策を打ち出したのだ。』
『とすると、私はその防衛のため、造られたのですか?』
『そうだ。』
事件があったのは、それから一週間ほどたった頃だった…。