「何…!?壁が…。」
XY-Aはブーメランを自分の前で回し、空気の壁を作っていた。
「じゃあ、後ろから!」
愛さんが後ろから剣で刺そうとするが…。
「…甘すぎる…。」
ブーメランの向きを素早く変えたXY-Aに、たやすく防がれてしまう。
「このまま粘り勝ち、っていうのもアリじゃない?」
「粘り勝ち?」
「だって、あんまり攻撃力ないじゃん、この子。このまま体力がなくなるまで何もしなくても、問題ないんじゃない?」
「愛、相手がアンドロイドだっていう事忘れてないか…?」
慧さんの言うとおりだ。だが、確かにXY-Aの攻撃力は微々たるもの。攻撃を受けても、さしたる影響はないはずだ。