「…見つけた…。」
XY-Aは小声で言った。
「…捕まえる…。」
すると、手に持っていたブーメランをいきなり投げつけてきた。私はどうにかかわせた。
「何するの!?」
「…敵は捕獲…。」
再び、ブーメランを投げた。再び避ける事ができた。XY-Aの顔は、凍ったように表情が全く変わらなかった。
「こんな奴放っといて、逃げるぞ!」
慧さんの声に従って逃げようとした私達だったが…。
「…逃げるな…。」
三度目の攻撃が、私の肩を傷つけた。以外にも鋭利なその刃物は、慧さんと愛さんにも命中した。