大きく開いたVC-Hの口の中に、矢が入った。だが、その矢はのどに刺さる事はなく、そのまま体の内部へと入っていく。
「!?」
VC-Hの表情が変わった。
「こ、声が…。」
VC-Hの声が、割れ始めた。
「な、何をしたんですか…?」
「声が収まった…。何をしたの、優ちゃん!?」
「簡単な事よ。体の中の…迷路を解いたの。」
「ど、どういう事…?」
「…分かんない?じゃあ、説明するね。」