私には、何ができるのだろう。今の私に、できる事は…。
そう思って頭をフル回転させてみても、私にあるのは弓矢ばかり。矢なんて、傷をつける事すらもできない、貧弱な武器だ。体の中まで到達しないと、どうにも威力が…。
…中まで到達?確かVC-Hの武器はコイル…。そうか、これなら何とか…!
「やっぱり、もうちょっと遊びましょうかね。」
VC-Hがあの音を発した。チャンスだ!
私はセットしておいた矢を、VC-Hの口に向かって放った。
私の矢は、鉄だ。だったら、コイルに…。