下を見ると、アンドロイド達が一斉に同じ方向へ歩き出した。
「これで、廊下がカラッポになるでしょ?」
そう。愛さんは、手についたマイクを使って偽の連絡をしたのだ。
「…誰もいなくなったわね…。今よ。優ちゃん、下に降りて。」
「うん。」
私は床に降りた。周りには、もう誰もいなかった。
「降りてきていいよ。」
私がそう言うと、慧さんと愛さんも降りてきた。
「これで、潜入完了ね。」
「…でも今の、ViRgo-Listが聞いてたらどうするんだ?」
「問題ないわよ。だってそれ、ここのトップの名前だから。指令室にいるわよ。」
「女って…怖えな…。」