「ついて来て。」
周囲に聞こえないように、慧さんと愛さんに指示する。私達は、もう戦艦の内部にいるのだ。…まだ小窓から入っただけだが。
「それにしても、狭いわね、ここ…。」
「だって、換気用の窓だもん。」
「まさか、ずっとこんな通路を通る羽目に、なんて事にはならないよな?」
「大丈夫。もうちょっとで抜けられると思うから…ほら、あそこ。」
私は前方を指さした。出口が、見えたのだ。