探×査×系×女×子

「ほう、まだ生き残っていた人間がいたとはな…。」
「当たり前だ!…姉貴、事情を教えてくださいっス!皆、総長を守れぇぇぇ!」
「オス!」
国枝さんが私の口に耳を近づける。
「姉貴、何があったんスか?」
「…その前に、その姉貴っていう呼び方は…?」
「総長の女なんスから、姉貴っス!」
まあ、姉貴と呼ばれて悪い気もしないし、これでいいか。
「それで、何があったんスか?」
「実は…。」
学会組のメンバーの苦しむ声が聞こえる。私は耳を塞ぎたい衝動に駆られながらも、事情を国枝さんに話した。