探×査×系×女×子

すると、先生はくるっと後ろを向いて言った。
「全員分の作戦を教えたら、他人の事が気になっちゃうでしょ?飯尾さんにも有日さんにも、自分の作戦だけは教えるから。」
「…そっちの方が気になりません…?」
「いいのよ。さて、まずは飯尾さんだけど…。」
先生が口を私の耳に近づけて言った。
「私は、船の内部を知ってるの。だから、私に任せて。で、作戦なんだけど…。」
先生は、私に私の分だけの作戦を教えてくれた。
「…分かりました。」
「じゃあ、有日さんにも。有日さん、耳貸して?」
「あ、はい…。」