探×査×系×女×子

愛さんは自分の夢を話すような口調で言った。
「私ね、造られてすぐ、地球に送られたんだ。だから、あっちでの事は全然覚えてないの。しかも私、生体活動プログラムが入ってるしね。」
「生体活動プログラム?」
「知らない?人間と同じスピードで、成長するように組み込まれたプログラムの事なの。私はそれのテスト機体で、成長スピードがどんなものか、それを知るために送られたんだ。それからしばらくして、慧に出会ったってわけ。」
「…成長スピードはどうだったの?」
「丁度いい感じだったよ。それより、いろいろ教えてくれない?エルプープの事。」