探×査×系×女×子

切り口から、黒い煙が立ち上る。
「…想像以上にやばいかも…。」
愛さんがつぶやく。
煙が収まり、慧さんの内部が見えた。中では、ところどころで火花が散っていた。
「やっぱり…。無理しすぎたのね、慧…。」
「無理…?」
「戦いすぎたのよ、慧は。多分…優ちゃんを守るために。」
その言葉が、私の涙腺を刺激した。
「そんな…慧さんは、私のために…。」
「泣いてる暇はないよ、手伝って!」
愛さんの懸命な叫び。私は、できる限りの力を尽くして手伝う事にした。