私は胸に刺さったままだったUSBメモリーを抜き取り、先をRB-Xの方へ向けた。
そんな事は気にも留めずに、RB-Xは突進してくる。私は腕を突き出し、先端をRB-Xに当てた。
だがその勢いは止まらず、私の視界に移る拳は大きくなっている。それでも、私は右腕を曲げまいと右腕に全体力を注いでいた。
そして、ついにUSBメモリーがRB-Xの体に刺さった。
「!」
RB-Xは何も言わずに…いや、何も言う事が出来ずに、回路がショートした事によるショックで体を痺れさせていた。
このまま活動が停止すれば、私は解体矢を放つ事ができる。そして案の定、RB-Xは動かなくなった。私は解体矢を痺れた体に放った。