RB-XとRB-Zは、私達めがけて一直線に飛んでくる。このまま体当たりかパンチでも繰り出すつもりだろう。
「慧さん!さっきの!」
「さっきって…?」
「指を鳴らすの!」
「何だ、それか。…よし、いっちょやるか。」
慧さんは握り締めた左手を右手で握り、続いて右手を左手で握った。
「キィィィン!」
金属音が鳴り響く。見ると、慧さんが爪でRB-Zの突進を防いでいた。
「何とか間に合ったみたいね…。」
そう思ったのもつかの間、目の前にはRB-Xの拳が。私はスターターを起動させると、セットした矢をそのままRB-Xに刺した。